駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

I'm Broken / PANTERA 壊れている魅力

Far Beyond Driven

わたしは、色々の場面で彼らの音楽を聴いてきた。自分が鬱に闇落ちした時もまた、彼らの作品を聴いて、なんとか這い上がってこれたと思っている。PANTERAが残したアルバムはどれも個性的で最高だけど、メジャーの1st〜3rdまでは、アルバムを通して一周聴く頻度が圧倒的に高い。洗練され切る前の、沸騰するマグマのような熱さを内包している。研ぎ澄まされたステンレスの鋭利な切っ先で切り裂かれるのではなく、地表から漏れ出た溶岩の塊で叩き潰されるような感じ。

この曲は、タイトルから既に闇落ちしたわたしの胸を鷲掴みにした。フィルの声はメロディよりも感情の起伏をより重要視しているようで、わたしは改めて声の力を感じる。楽曲全体、アルバム全体を通して、前後の作品に比べてサウンドの作り方が生々しいのが特徴だと思う。LIVEでの演奏を考慮したのか、LIVEレコーディングのリアルタイム感を重視したのか、ギター・ソロのバッッキング・ギターを入れていない曲が多い。「このまんまLIVEでやるからな」と宣言しているような。

残念ながらダイムバック・ダレル亡き今、彼らの再結成を望むべくもないのだけど、わたしはPANTERAのLIVEを体感していない。ネット動画やDVDで見る限り、彼らのLIVEパフォーマンスはいつも過激でグルーヴィだ。彼らの功績でもある、グルーヴを持ち込んだ1990年代型のメタル。

亡くなったダレル以外のメンバーは、結局交わらずにそれぞれの活動を続けている。よりコアに、より地下に降りていったヴォーカルのフィル。PANTERAの発展形に一番近い形の音楽世界を追求し続けているドラムのヴィニー(ダレルの実兄)。レイドバックしたロックの源流に向かったベースのレックス。彼らのアルバムは全て追いかけている。どれもがそれぞれの個性を生かした作品なので、次あたりに紹介してみようかな。

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