駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

Hooligan's Holiday / Mötley Crüe 陰鬱さへの挑戦

Motley Crue

彼らのキャリア中、ヴォーカリストを替えて制作されたアルバムが1枚だけある。それがこの自身のバンド名を冠したアルバム「Mötley Crüe」だ。このアルバムを発表する前に、それまでフロントマンとして活躍してきたヴィンス・ニールがまさかの脱退、ソロ・プロジェクトを立ち上げてしまう。真偽は定かではないけれど、ヴィンスは解雇されたという事になっているね。Mötley Crüeの顔ともいえるヴィンスの声を失ったバンドは新たにジョン・コラビを迎え、新たな方向性を示すべく制作された作品は、それまでのMötley Crüeとは確かに味わいが違っていた。つまり1990年代にロック・シーンを席捲したグランジやモダン・ヘヴィネスへの歩み寄りを見せたのね。それまでは、陽気でグレイト(←)なハード・ロック、L.Aメタルだった彼らが、ヘヴィでノイジーなリフを引っ提げて陰鬱な世界観を楽曲に取り入れたわけ。

この頃は本当にそういう流れがそこかしこで起こっていて、概ね古参ファンからは「NO」を突き付けられていた。まあそりゃそうだよね、自分達が好きで応援していたスタイルをミュージシャンが次々と宗旨替えしちゃうんだから。しかしとにかく、そうせざるを得なかった時代背景は確かにあった。キラキラしてピッチピチの衣装で、豪華絢爛にステージを飾るコトは「ダサい」ものになってしまったのだから。それも割と短い期間で。

Mötley Crüeも例外ではなく、ニュー・アルバムのリーダー・トラックとなったのがこの曲だった。のっけから重たいリズムが展開し、新加入したジョン・コラビのしゃがれたヴォーカルがガナる。わたしとしてはこのアルバムでのジョンの仕事っぷりは素晴らしいと思っている。もちろんヴィンスとは全然タイプの異なるシンガーだけど、コレはコレで素敵だと思った。でもまあ、多くのファンはそう感じなかったみたい。その気持ちも痛いほど良く判る。つまりこのアルバムは、最初からクリアすべきハードルが高すぎた、というかそもそも超えられないコトが確定しているハードルだったんじゃないかな。

いずれにせよ、ジョン・コラビのコトはこのアルバムで知って以来、わたしのお気に入りシンガーだ。最近活動しているバンドも追い掛けているので、次回紹介してみようかなと思う。

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