駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

アルバム・ジャケット展覧会 第壱回 -悪趣味編-

アルバム・ジャケット。ミュージシャンが作品を発表する時の「顔」のような存在。ミュージシャン本人の写真の場合もあるけれど、表現したい作品世界を投影した絵画や写真であるコトも多い。アルバム・ジャケットは、それ単体でも芸術作品として取り扱える程様々な表現を獲得しているから、楽曲をまったく無視した作品鑑賞も可能なんじゃないかなって思う。そんなワケで、アルバム・ジャケット展覧会を開催します。第一回は、「悪趣味編」。なんともわたしらしいテーマ展だと思う。キュレータはわたしサラ。

先にお断りしておくと、「悪趣味」の定義はわたしの主観に完全依存している。だから、もしかしたら観る人によっては相当に気分を害したり怒りを感じたりするモノもあるかもしれない。わたしの主観において、最低限の配慮は心がけるつもりだけど、正直その配慮が必要充分なのかは自信がない。ご覧になられる方は自己責任でよろしくお願いしたい。

01.After The Cutting / AUTOPSY

AFTER THE CUTTING

いきなり放り込んでしまった感があるけど、まあいいかな。グロテスク系デス・メタルの老舗バンド、AUTOPSYからこのジャケット。彼らのアルバム・ジャケットは、この作品に限らず、全てくまなく「極めて悪趣味」だ。本作はかなりマイルドな方だと思う。彼らはアルバムを作るたびに「如何にアルバム・ジャケットでファンに苦笑いさせるか」というコトを一生懸命考えているんだと思う。そういう意味では、きっといい人達なんじゃないかな、あ、勘違い?この他にどんな悪趣味ジャケットを発表しているのか気になった方はamazonで「AUTOPSY」を検索してみて。楽曲についてはまたいずれ語るね。

02.Tomb Of The Mutilated / CANNIBAL CORPSE

トゥーム・オブ・ミューティレイテッド

グロテスク系デス・メタルの雄といえば、彼らも忘れてはいけない。このバンドもブレるコトなく「徹頭徹尾悪趣味なジャケット」を発表し続けている。汚いのや、超汚いのや、超絶汚いのとかね。あとは激烈汚いのとか。そんな中で、唯一辛うじてロマンチックなジャケットがコレ。「切り刻まれたエロティシズム」なんていうと好意的過ぎる解釈かな。しかしこの場面、どういう手順でこうなったのかなって、いつも不思議に思うんだよね。あと、舐めてるのか食べてるのかどっちかな、とか。右下の生首が超キュートよね、あ、勘違いですか、そうですか。

03.Catharsis / MACHINE HEAD

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この絵も「悪趣味」だと思うんだよね。想像を掻き立てられる絵じゃない?なんだか悲惨な出来事が起きた後の光景のようで。流れた血を見ると、なかなか永い間この姿勢なんだろうな、とか。悪趣味な物語的背景が感じられてなかなか気に入っているジャケットなんだよね。ゴシカルな美しさも感じる。まあ強いていうなら、バンド・ロゴがもう少し小さければもっと良かったかな。

04.Shrist Illusion / SLAYER

クライスト・イリュージョン

SLAYERも悪趣味だったり不謹慎なジャケットが多いバンドなんだよね。このジャケットでいえば、宗教的不謹慎の極みじゃないだろうか。わたしはキリスト教徒の身内を待つ身ながら、こういったエンタテインメントにおけるアンチ・キリスト的演出に対して、特に憤りを感じるコトはない。単純に信仰心が薄いのかな。にしても、いつもいつもSLAYERは不謹慎だ。楽曲は最高なんだけどね。

05.Balance / VAN HALEN

Balance

このジャケットはしっかり発禁となり、日本盤なんて左側の子が完全に消されて、何事もなかったように子供が1人シーソーに座っている絵に差し替えられていた。そういうのってわたしは疑問を感じるんだ。こういう意匠が誰かを傷つける可能性は否定しないし、それ相応の対応をしたいならすれば良いと思うのだけど、じゃあ全然別のものにすればいいと思うんだよね。中途半端に1人の子供に変えたらOKという発想は、このジャケットを発表するべきではないという意識を完全に達成していないと思うんだけど、どうかな。つまり悪趣味なのは、修正された方だと思うんだ。わたしはこのジャケット、このままの方が素敵だと思う。

06.Return To The Apocalyptic City / TESTAMENT

黙示録

大好きなバンドTESTAMENTの古いEP。もう、下品極まりないイラストだよね。悪趣味だし汚いし。人の頭部が破裂するというイメージって、いつから怖くもなんともなくなったんだろう。わたしは少なくとも小学生の頃までは、怖かったと思うんだよね。映画「スキャナーズ」はトラウマ級の威力があったものだ。でもある時から平気になったんだよね。このジャケットなども「ああハイハイ」程度の感覚。この「感覚の鈍化」は簡単に攻撃対象にされがちなので、リアル生活においてはあまり表現しないようにしている、面倒だからね。わたしはこういう過激なイラストを描いた作家の心理やコダワリには興味が沸くんだけどな。自分では意外とこういうの描きたいと思ったコトはない。

07.Hammer And Life / EXODUS

Hammer And Life

メンバーをいじっちゃう系ね。メンバー全員をさらし首にしてみました的な。悪趣味だと思うけどこの気持ちは、ちょっと判るんだよね。というのもわたしは2004年頃、mixi上で、自分の写真を加工してゾンビ化させたり流血させたりして遊んでいたから。誰かの不快感を誘発したくてやっていたワケじゃないので、あくまで笑える範囲を維持しようとはしていたんだけどね。メンバーがこのジャケットの為に「死体ぽい表情を頑張ってつくって写真撮影されている」って思ったらなんとも笑えるんだよね。

08.All Hell Breaks Loose / DESTRUCTION

All Hell Breaks Loose

もうね、このデザインの悪趣味さったらないと思うんだよね。わたしからすると、死体写真なんかよりも遥かに悪趣味に見えて、今でも何度見ても「うへえ」っていう気分になる。このジャケットは3ピースバンドのメンバー全員の顔面を、チープな写真加工でもって合成しているんだよね。この「チープな」という部分が本当にイラつくほどチープで、わたしはまずソコに反応しちゃうんだな。センターの4つ目の男性が、バンドの首謀者でありヴォーカリストでもあるシュミーアって人なんだけど、カッコいいおじさんなんだよ、本当は。クオリティの低さが、とにかく悪趣味だと思う。ああひどいひどい。

10.Fireball / DEEP PURPLE

ファイアボール

これは、悪趣味だと思うんだよな、わたしは。DEEP PURPLE初期の名盤なんだけど、楽曲は本当に今聴いても最高なんだよ。温室はどうしても技術的な古さを隠せないけど、プレイ内容は全然古くないしカッコいい。ただ、どうしてこのジャケットにしたのかまったく意味不明だと思う。ギャグにしてもパンチが弱いと思うし、シュールを狙ったのだとしたらダサ過ぎる。もう、首の処理の仕方とか勘弁してくださいって感じ。5人の配置も絶妙にカッコ悪いし表情もなんだかシマってない。とにかくわたしは好きじゃないんだ、このジャケット。悪趣味。

11.Armor Of Light / RIOT

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ちょっと和む感じも入れておこうかと思って。RIOTが今でも活動しているコトにまずは驚くけど、遂にやっちゃったかっていう感じのジャケット。このアザラシくんみたいなキャラクタはRIOTのマスコットで、どうしてこんなキャラクタをメタル・バンドのマスコットにしたのか、まずはソコが不明。このキャラクタのTシャツって欲しいか?って思っちゃう。そしてこのキャラクタはこれまでも何度もアルバム・ジャケットに登場してきた。そして最新作がこのジャケット。完全に「笑かしに来てる」としか思えないんだけど。ああ悪趣味だわ。ちなみにPVも同じ方向の悪趣味だった。

12.The Spaghetti Incident? / GUNS N' ROSES

ザ・スパゲッティ・インシデント?

これね。普通にタイトルの通り、スパゲティの写真なんだよね。本当にただそれだけ。でも悪趣味だと思うんだわたし。食べ物をグロテスクに表現するのって、凄く悪趣味だと感じるのは、これが口の中にいれるべきものだっていう感覚があるからなんだと思う。すくなくともこのスパゲティを口に入れたくないじゃん?絶対にマズそうじゃん?食べ物はキツいわ。

13.Jealousy / X

Jealousy REMASTERED EDITION

一応確認だけど、これって悪趣味ってコトであってるよね?あ、楽曲は好きだよ(←)。以上。

最後にヒトコト

実はこの記事は2回ほど書き直した。それはつまり、2回ほど内容をマイルドに下方修正したってコトね。世間には、死体写真とかスカトロとかもう色んな悪趣味で溢れ返っているから、回避するのが大変だった大変だった。とりあえずは2回目もやろうと思うので、初回はこんなところで。次は美しい方向の展覧会にしようかな。

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