駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

Dr. Feelgood / 歴史的有頂天だった頃

ドクター・フィールグッド+5

LAメタル。なんてカッコよくて軽薄で胸躍る言葉だろうか。その昔主に1980年代に世界中が能天気で浮かれていた頃に、世界中を席巻した音楽的ムーブメントがあった。その潮流「LAメタル」は、多くのロック・スター、メタル・スターを生み出したのだけど、やがてやってくる1990年代「メタル冬の時代」を生きのびるコトができたグループは極めて少ない。多くは時代の要求に従いバンドの方向性を転換させ、しかし慣れない方面での苛烈な競争の中に消えていった。あるいは、自分達の信じた道をブレるコトなく突き進み、結果的にシーンでの存在感を失うコトとなった。エンタテインメントは残酷だとつくづく思う。イイ時といくのは晴れやかで豪華で華美で、称賛の雨が降り注ぐ。しかし過去、どんなに成功を収めた実績があったとしても「今」が最も重要で、時代と寄り添うコトに失敗したエンタティナーは、人々の記憶から一瞬で消えてしまうのだから。

さてLAメタルに話を戻す。1980年代を走り抜けた多くのバンドの中で、奇跡的に生き残ったグループがいくつかあって、その内の筆頭がMötley Crüeなんだよね。彼らはLAメタルそのものともいえるんじゃないかな。派手なステージング、見た目に判りやすい当時のイケメン、判りやすくキャッチーな楽曲、どれもが浮かれていた時代を見事に体現していると思う。ただ彼らはただ派手で能天気だっただけでは、もちろんない。楽曲が抜群に良かった、いやいい過ぎたな、抜群に良い曲も中にはあった、かな。事実、アルバム全体で見ると、2~3曲はアルバムに入れなくても良かったんじゃないかなあと思えてしまう作品もあったりする。しかしそんな事は重要ではないんだよね。誰の心にも残るキャッチーさを兼ね備えた曲を、アルバムにできれば2曲、最低1曲あれば、あとはMTVでの広告戦略を展開してツアーが組める、そんな時代だった。もちろんそのキャッチーさを表現するコトがまず途轍もなく難しいワケなんだけど、Mötley Crüeはそれができた。だからアルバム毎に2~3曲は素晴らしい曲が収められているけど、その他は割と凡庸な曲だったりする。

「Dr. Feelgood」はMötley Crüeの代表曲といえると思う。一度聴けばすぐに一緒に歌えるシンプルなサビと、しっかりメタル然としたギター・リフがカッコいいよね。ヴィンスの声も個性的で、彼の声マネをしているかのようなヴォーカリストが一時期シーンに溢れていたものだった。

彼らの曲もまた、何曲か紹介したいなと思っているよ。

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