駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

Mouth For War / 1990年代のメタル突破口

Vulgar Display of Power

さて、PANTERAについてもう少し知っておいてもらおうと思う。彼らは元々LAメタルみたいな音楽性だったところを、ある時完全に見切りをつけてガラリと方向転換をした結果、シーン全体を牽引するようなビッグ・バンドにのし上がった、珍しい経歴をもっている。またその方向転換した先が、なかなかにブルータルで硬質なイメージだった。これがグランジ登場以降硬直しかけていたHR/HMシーンに、モダン・ヘヴィネスの潮流を生み出した功績は計り知れない、と思う。その起爆剤となったアルバムのリーダー・トラックがこの曲だ。

前作で大きく方向転換をしたベクトルを更に洗練し、奇跡的な完成度まで持ち上げたわけなんだけど、アルバム一曲目のこの曲を聴くだけで説明など吹き飛んでしまうんじゃないかな。曲構成もさるコトながら、サウンドの作り込みにもコダワリを感じる。

バス・ドラムのアタック音を強調した音像は、粒立ちを極端に際立たせ乾いた雰囲気を醸しながら、バンド全体にグルーヴィな味付けを施している。この曲に限らず、PANTERAは全員の一体感が凄まじい。音の塊となって、重たいハンマーを振り下ろすが如く、ビートを聴く者のハートに打ち込んでくる感じ。フィルの歌声、咆哮も野生的で、一度聴いたら忘れられない個性を持っている、と思う。彼の歌もまた、実にグルーヴィだと感じる。身体が動き出しそうになるんだよね。

このアルバム、名曲揃いなので、まだまだ紹介したい。遠慮なく同アルバムからも選曲する予定、まってて。

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