駄目人間逹 の Wall Of Death

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The Jonestown Mind / THE ALMIGHTY 巡り巡ってTHIN LIZZY

クランク+7

このバンドも、実力に応じた正当評価を得られなかったバンドの一つだと思う。THE ALMIGHTYは、今思えばどうしてブレイクしなかったのかまったく理解できない。敢えていうならちょっとだけ時代が早かったのか。パンキッシュでストレートな楽曲に、メタル然とした硬質な音像が絡みつく、脳内麻薬不可避のバンドだ、と思っていたんだけどな。1993年発表の名盤、3rdアルバム「Powertrippin' 」で素晴らしいクオリティに達した後の、1994年発表の4th「Crank」に収められていたのがこの曲。90年代初頭といえば世間はグランジ旋風が吹き荒れる中、メタル界隈ではPANTERAなどのバンドがビルボードにランク・インするなどして、モダン・ヘヴィネスという新しい潮流を生み出していた。そんな中にあって、THE ALMIGHTYが売れない理由などなかったはずだった。だのに消えていった。

確かに、モダン・ヘヴィネスへの急接近を達成した前作の直後の割には、見た目はグランジ然とした風貌になっていたし、迂闊なグランジへの歩み寄りが結果的にどっちつかずの印象をファンに与えてしまい、「THE ALMIGHTYよ、お前もか」という評価がなかったわけでもない。ヴォーカルのキュートな男性、リッキー・ウォリックも前作のPVではカッコいい長髪だった。嗚呼でもでも。

いいじゃん、時代が要求していたんだからさ。彼等だって生きるか死ぬかの決断を下していたんだよ、きっと。リッキーの声めちゃいいじゃん、みんな聴いてよね、もう。当時わたしは必死になって周りの友人たちに布教して回ったものだったけど、わたし一人の力ではどうするコトもできなかった、残念ながら、本当に残念。リッキーはバンド解散後もソロ名義のアルバムを発表するなどして精力的に音楽活動を続けていただのだけど、「Powertrippin' 」以上の成功に繋がるものは遂に生まれなかった。わたしは地道に追いかけていたんだけどね。

2000年代に入ってからも2回、THE ALMIGHTYとしての活動を復活させていただけど、パーマネントなプロジェクトにはならなかった。こうも残念なコトが繰り返されると、わたしが応援していたから上手くいかないんじゃないかという加害妄想まで沸き起こる。

2010年からは、リッキーはなんとあと、THIN LIZZYのヴォーカルとして歌っている。スコット・ゴーハムのギターと、スコット・トラヴィスのドラムに乗せて、リッキーがTHIN LIZZYの名曲を歌う。もう何が何だか、ではある。いや、でも贅沢はいうまい、彼の声が聴けるだけでもわたしは嬉しい。たとえバンド名が違っていても。

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