駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

Sole Survivor / HELLOWEEN ジャーマンで外せないヤツ

Master of the Rings

ジャーマンの話が出たので一応このバンドは押さえておこうと思う。日本におけるジャーマン・メタルの地位を確立したのは、間違いなくHELLOWEENだと思う。世界的な視点でいえば、先にSCORPIONSが1970年代に商業的成功を収めているから、ジャーマンといえば本来彼らを指してもいい。ただ、個性の独自性、後に続く楽曲スタイルの確立、なにより作品のクオリティにおいてHELLOWEENは明らかにメタルの新たな扉を開いたと思う。とここまで褒めておきながら、今回紹介するのはオリジナル・メンバーが抜けた後の曲だ。

マイケル・キスクのいないHELLOWEENを勧めるなんて、と眉を顰めるファンもいるかもしれない。判る、気持ちは判る。わたしも実をいえば、キスク時代のアルバムのほうが心に残ってる曲が多いし、今でも大好きだ。

でもね、流石にキスクが抜けて、元PINK CREAM69のアンディ・デリスが新ヴォーカリストとして加入して、24年も経ってるんだよね。

キスクがHELLOWEENで歌っていたのは10年もない短い期間だった。そして、創始メンバーだったギタリストのカイ・ハンセン脱退後、残ったギタリストのヴァイカートとキスクの仲が、どんどん不穏になっていってしまう。キスク脱退の直前にはなかなかの佳曲が収められた5thアルバム「Chameleon」を発表するも、いわゆるメロスピではなくなった作風は、どうにもファンには受け入れられなかったみたい。なかなかいいアルバムだとわたしは思うんだけどね。

そしてその後、アンディを迎えて「メロスピ路線」復活を高らかに宣言したのが6thアルバムの本作「Master Of The Rings」。タイトルもそれらしくてニヤニヤしちゃうよね。ドラマーは元GAMMA RAYのウリ・カッシュに変わっている。本作、「望まれていたHELLOWEEN」をきっちりプレイしていて、当時わたしもなんだかスカっとした気分を味わった。ヴァイキーはやっぱりこの方面のセンスが秀逸だなと思う。アンディの声も、バンドのカラーに合っていてまったく違和感がなかった。

その後のHELLOWEENは、わたしとしてはあまり興味をそそられないバンドになっていく。度々起こったメンバー・チェンジが、なんだか残念な気持ちを誘発したからなんだけど、作品自体が悪くなったとは思わない。衝撃の度合いでいえばキスク時代のアルバムだけど、メロスピ的観点からいうならば、このアルバムが完成形であり、ピークだと思うんだよね。

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