駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

Impossible Brutality KREATOR ジャーマン・スラッシュの重要な存在

Enemy of God

冗談みたいな本当の話なんだけど、かつてThrash Metalの黎明期に、こんな言葉があった。「ジャーマン・メタル三羽烏」。演歌?いえメタル界隈の話。つまりは当時ドイツからイキのいい個性的なバンドが3グループ、同時期に登場した、っていうコトなんだよね。ドイツのHR/HMは、本国は当然として何故か日本で評価されるコトが割と多い。なんだろね、ゲルマン人と日本人はセンス的な意味で似通った部分があるのかな。確かに、ジャーマン・メタルの雄「ハロウィン」の曲は、どれも初めて聴いた気がしないような、馴染みのある雰囲気がある。英語圏との言語的な距離感という意味で近似足り得たのかな、なんて思ったりもする。

話を戻す。

さてそんなジャーマンから飛び出したジャーマン・メタル三羽烏の内の一羽が、今回紹介するKREATORだ。このバンド名なんて読むの?っていう時間がかなり長かったわたしなのだけど、一旦クリーターってコトで落ち着いている。

KREATORはもちろんのコト、この3バンドはとにかく個性的、というかアクが強い。自分達はこの方向性の音楽に命掛けてますんで的な、暑苦しい主張が見え隠れする感じ、とでもいおうかな。かなり攻撃的な(今の時代でもソコは通用する感じ)楽曲で、リスナーを振るいにかける。これがめちゃくちゃカッコよかったんだよね。

敢えて系統を考えると、スピーディな2ビートを基調としていたり歌メロが殆ど存在しないコトから、SLAYERの流れを組むTrash Metalといっていいかな。ただし、リフの構成や展開の仕方が独特の個性を放っているのと、ミレの個性的なヴォーカルがバンドの色を印象付けていると思う。基本的にスピーディな曲が多いのも特徴かな。ブラスト・ビートを多用するようなタイプの音楽ではない反面、しっかりリズムにノるコトができる楽曲であるがゆえに、リスナーとしては高速ヘッドバンギングを求められているような印象を受ける。上滑りしないスピードと重たさ、っていう感じ。

1990年代、メタルが冬の時代を迎えた時は、彼らも様々な方法論を試し模索していた。簡単にいうとスラッシュ・メタルではなくなった時期がある。このままこのジャンルは死んでいくのかなあなんて、寂しい気持ちになったのを思い出す。しかし、2000年頃から、その他のバンド含め、メタルの火は再燃するんだよね。やはり消えていなかったんだ。

スラッシュ復帰後の彼らのアルバムは、抑圧されたフラストレーションが一気に放出されたかのような、清々しさがあった(本来このテの音楽に対して使う言葉じゃないとは思うけど)。これをやりたかったんだ!といわれている気がするし、わたしもまた、これを聴きたかったんだ!とアンサーを返していた、心の中で。

この曲はそのスラッシュ復帰後に発表された11thアルバムの2曲目に収められている。比較的おとなしめのリズムで(といっても出頭からツーバス連打だけど)、リフの不穏な響きがドラマティックな佳曲。 しっかり頭振れよ、といわれている曲だ。アンサンブルももはや構築美を感じるほどに洗練されていると思う。これからの作品も期待して待ちたいバンドだな。

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