駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

Golden Cufflinks / SIKTH スリリングな音楽体験

ザ・フューチャー・イン・フーズ・アイズ?【日本盤ボーナス・トラック収録/日本先行発売】

わたしの変態音楽趣味は、このバンドによって2000年を迎えるコトができた、と思っている。といっても、彼らも音楽はもはや随分とマイルドになっていて、最新作聴くとむしろポップな印象さえ持てるほどに角がとれている。それでもなかなかに個性的な音世界を作り出しているなって思う。彼らの特徴の一つは、聴いてもらえばわかる通りの、泣き叫ぶが如き高音のシャウト。裏返ってしまったかのような発生は、もちろん敢えて行っている。低音グロウルでグイグイと押し込むコトもできる中、こういう声でなければ表現できない世界観が、彼らの目指すところだったっていう話よね。

初期のアルバムは瑞々しい勢いに溢れていながら、でもおかしなリズムとおかしなコードも不意に飛び出してきたりして、スリリングな楽曲が満載だった。それでも、スペーシーなふわふわギター・サウンドが滑り込んできたり、かと思うとメジャー・キーのポップな展開に移ったりしてとにかく振り回される感じ。このぶん回される感じを快とするか不快とするかは好みの問題で、わたしは予定調和からの逸脱についシンパシーを感じてしまうタチだから、耳がフックしてしまう。聴き込んだ結果、やっぱり好きじゃなかったとかインパクト勝負の無個性だったとか、ネガティヴに感じるコトはもちろんある。というか殆どがそういう感じ。でも極々たまに当たりを引く。

わたしは、彼らのようなチャレンジ精神が溶け込んだ作品を観たり聴いたりすると、価値観というものは絶対的なものではないんだなってつくづく思う。ポップスを貶したい意図はまったくないと前置きしておくけど、エクストリーム・ミュージックや現代音楽なんかの「破壊と再構築」によって、もうこれ以上ないかも知れないと思えた音楽大陸の裾野は、今でも拡張されている。ジャンルを飛び越えたクロス・オーバーもどんどん発生すればいいなって思うし、新しい試みには常にアンテナを張っていたいなって思う。

SikThは2006年以来永らくアルバムを発表してなくて、たったの2枚の音源を長い間愛聴してきた。2015年にミニ・アルバム発表、からの2017年まさかのフル・アルバム発表でわたしは目を疑った。まさかまだ続ける気があったなんて。いや色々の紆余曲折の末に作品をまた作ろうって話になったのかもね、そういうコトってあるじゃん。でも1stから聴いていたファンとしては、超嬉しい。ちょっとマイルドになったのも彼らの成長だろうし、かといって個性が死んでしまったワケでもなかったから、贅沢はいえない。

過去の作品は本当に何度も聴いてきたので、別の機会にまた紹介するね。過去作もパンチがキいていていいんだよ。

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