駄目人間逹 の Wall Of Death

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Wake Up Dead / MEGADETH 最高にカッコいい恨み節

ピース・セルズ...バット・フーズ・バイイング?

MEGADETH。このバンド名を目にするだけでいつも気持ちが騒めく。一瞬薄暗い感情が目の前を通り過ぎるような感覚。

インテレクチュアル・スラッシュ・メタルを標榜してシーンに飛び出してきた彼らもすっかり大御所の風格を纏い、またそれに伴う歴史もメタル・ミュージック・シーンに刻み込んできた。バンドの創始者であるデイヴ・ムステイン(大佐)は、既にいい歳のおじさんだ。がしかし、この人だけは未だに目が死んでいない、と思う。

歳とともにキーを下げ、ライブでは過去の名曲がダウン・チューニングによって原曲の風合いを失ってしまったコトに嘆くファンもいるかもしれない。うんうんその気持ちは痛い程判る、やっぱHanger18は原曲キーがカッコいいよね。しかし判った上で敢えていいたい、デイヴの目を見てと。彼の目は年月を経て、尖らせる部分と丸める部分の使い分けを経験によって学習したと思うけれどそれでもなお、狂気を秘めた瞳はまだそこにある。

METALLICAへの恨みから生まれたといって過言ではないバンドがMEGADETH。商業的な意味ではMETALLICA程の成功を手にしていない彼らの、だけど攻撃性を未だ失わないストイックさに強く惹かれる。彼らのアルバムはいつも「攻めて」いる。基本姿勢は1stの一曲目から変わっていないと感じるんだ。変わらなければ何でもいいというつもりも無いのだけど、MEGADETH に限っては変わらないコトが明らかにプラスに働いていると思う。

メタル・ミュージックの根源的な動機、存在理由の一つである「怒り」の感情を作品に叩きつける作業は、恐らくメンバーが歳をとればとるほど苦しい行為となる。多くのバンドが「円熟」という名のマントを羽織ってそうした感情や作品性を隠しがちになるのは責められないと思うんだ。それは必ずしも劣化とは限らない。ただ稀に、デビュー当時の瑞々しさや荒々しさ、攻撃性や先鋭性を持ち続けられるバンドが存在する。

MEGADETHはそんな数少ないバンドの一つ。彼らの音はいつも冷たい硬さを持っていた。迂闊に触れると鋭い切っ先で指先が直線的に失われるような。そうしたサウンドにデイヴの金切声が絡みつく。そう正に「金切声」。比較的高い地声だと思うのだけど、いわゆるハイトーンで歌い上げるタイプではないし、かといって低音域でグリグリと唸るタイプでもない。声そのものは結構細いし元々ヴォーカリストではないからか、歌っているのか語っているのか判らないような歌唱なんだけど、それが結果的に強烈な個性となっている、と思うんだ。

また、デイヴが専任ヴォーカルでない上に元々は専任ギタリストだったコトも手伝ってか、多くの曲でインスト・パートが長めなのも、MEGADETHの特徴。今回紹介した「Wake Up Dead」も歌うパートは極端に少なく、殆ど語りやシャウトのみだけど、独特のクールさが耳に刺さってくる。もうね、リフが無茶苦茶カッコいいんだよね、文句のつけようがない程に。硬質でザクザクと刻まれるギター・サウンドが無慈悲に繰り返されるイメージは、いかにも彼ららしいなって思う。

MEGADETHの曲はこれからも何度も紹介するコトになると思うので、まずは一聴あれ。

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