駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

Run To The Hills / IRON MAIDEN アイロンって読んじゃ駄目だから

Number of the Beast

かつてイギリスで、ヘヴィ・メタル勃興のムーブメントが存在していた。New Wave Of British Heavy Metalと呼ばれるその潮流は、イギリスに端を発し後に世界中を席巻する大きな渦となった。今もなお続くメタル・シーン、ラウド・シーンに大きな影響を与えた、とされている。驚くべき事実は、このムーブメントが1970年代後半に巻き起こったコトだと思う。

パンクの後、なんだよね。

そして当時は、このムーブメントが凄まじい勢いを持っていた、らしい。NWOBHMの登場をキッカケにして世界中でメタル・バンドがデビューしたというから、なんとエキサイティングな時代だっただろうか。

わたしはメタルの洗礼をMETALLICAの音楽で受けて以来、数々のラウド・ミュージックに触れてきた。しかしコトIRON MAIDENに関しては永らく懐疑的だった。というか、良さが判らなかった。

判るだけの感受性を持ち合わせていなかった、という表現が正しいかもしれない。

一番最初に聴いたアルバムは1990年の8thアルバム「No Prayer For The Dying」だったんだけど、当時わたしはこの音源に対して一切の感動を得られなかった。こんなにも成功しているバンドの音源に全く楽しさを見出だせなかったのは、わたしの趣味趣向がきっと偏っているからだと思って、あまり深追いするコトなく「自分に合わない音楽」のラベルを貼り付けて放置してしまう。

後に知ったところによれば、「No Prayer For The Dying」はバンド史上10番目に売れたアルバムで21万枚のセールスだったそうな。フルレンス・アルバムは2017年時点で16枚発表されているから、真ん中よりちょっと後ろ。まあつまりあまり出来栄えの良い方の作品ではなかったっていうコトなのかな。といいつつ、21万枚は売ったのだから、それを良くないと判断するのは勇気が要るコトに違いはない。

そんな出逢いから10年が経ちわたしは再度IRON MAIDENに接近した。2000年発表の12thアルバム「Brave New World」である。このアルバムは、一度IRON MAIDENを離脱したヴォーカリストのブルース・ディッキンソンが再合流した記念すべき作品、なんだって。その時は、ブルース・ディッキンソンという名前くらいは知っていたのだけど、彼に対して何か強烈な印象を持っていたわけではなかったし、心臓を撃ち抜かれたようなインパクトのある体験をするコトも結局なかった。むしろ、リズムがヨレるなあとか、時々ベースが主張し過ぎてるなあとか、どちらかといえばネガティブな印象を持ったと思う。ところが、このアルバム以降わたしはコトあるごとにIRON MAIDENのアルバムを手にするようになった。

自分でもよく判らない。

ちょっと好きだった、とか全然思えないからね。大して興味なかった、はずだったのに。そうしてゆるゆると今更ながらと感じつつ、過去の有名曲を漁っていった。その後は、新作が出れば必ず買うし聴くし、過去作もCDを購入していった。気が付けば、ブレイズ・ベイリー時代も含め、ほぼすべてのアルバムを板で持っている状態になってしまっていた。

わたしはIRON MAIDENのように、「強烈に心酔している」わけでもないのにアルバムを全部持っているバンドは、他にいない。だから未だに、自分がこのバンドのどこに心惹かれているのか、実はハッキリ自覚できていないんだ。なのに聴き続けてしまう。本当に不思議な魅力、としかいいようがない困ったグループ。

 

この記事で紹介したいのは、そんな彼らの曲の中でもかなり古い部類に入る、でもかなりの人気曲でLIVEでは超盛り上がるような、ファンなら誰でも知っている佳曲。リズム・チェンジも多いし音域を結構広いし、なかなか高度な曲だと思う。で、本人たちもまだレコーディング時は自分たちの技術が追い付いていないコトがうかがい知れるような、演奏上の甘さが明らかにある。だがソレも味となっていていい。

もうこうなってしまうと、何をヤってもアタリを引いてしまうようなもの。好きになる、っていうのはそういうコトなのかもしれない。

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