駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

Monkey Business / DANGER DANGER メタルとエロは相性がいい

スクリュー・イット!


※冒頭に女性の喘ぎ声が流れますので音量に注意してください

L.Aメタル。なんだろう。この口に出すとなんとも甘酸っぱい香りが鼻の奥をツンと刺激して、デリケイトな想い出を思い出した時みたいに顔が火照ってくるような、それでいてうっすら悦びを伴う快感を呼び起こす言葉。1980年代、世界がいやアメリカが最も能天気だった(で、いられた)時代に、ロサンジェルスで生まれたこの潮流は、実は日本人だけが勝手にそう呼称したカテゴライズに過ぎない。ただ、あまりに分かり易い命名だったのは間違いないと思う。事実わたしなどはL.Aメタル風の音、といわれればなんとなく音像がイメージできるし、時々はL.Aメタルぽい楽曲を聴きたくなるもの。

ところで、L.Aメタルのコトをシレっと書き綴っているけど、今回紹介したいバンド「DANGER DANGER」は、L.Aメタルにカテゴライズされていない。はあ?っとか思わない、ソコ。彼らのデビューはギリッギリ80’で1989年。世間的にはというか、メタル界隈では一旦L.Aの潮流も落ち着いた感じが漂っていて、更にはシアトルからのグランジ・ムーブメントがヒタヒタと背後から忍び寄ってきたタイミングだった。その後のグランジ系バンド達の登場によってメタルは壊滅状態に陥る。HR/HM(Hard Rock/Heavy Metal)は一瞬で絶滅危惧種になった。もう本当に一瞬の出来事。派手で髪の毛を逆立てた美しい顔立ちのバンドマン達はメディアから消え、短パンに髭面で粗野な雰囲気のミュージシャンで溢れかえった。

そんなタイミングでデビューした彼らの音は、哀しくなる程「L.Aメタル」然としていたの。しかも、クオリティが高かった、と今でも思う。しっかり構築されたショウ・ビズ方程式に則った、ハイクオリティな商品だったんだよね。MTVによるプロモーションも既に確立されていたし、仮に途轍もないアタリにならなくとも大ハズレもまたない、ように思えた。1989年というタイミングは、本当にギリギリ世界が塗り替わる直前だった。

デビューから2作目にあたる本作「Screw It」の出来栄えは決して悪くない。ポップなメロディとハードな音作りは、デビューがあと3年早ければと思わずにはいられない。この能天気な明るさは、今聴いてもブレてないなあと思う。歌詞はちゃんと追いかけていないけど、多分まあまあつまらないコトを歌っているんじゃないかと想像してしまっている。でもそれでいいんだ。そういう能天気で大して意味のないコトを歌いながら笑っていられる人生は、望んでも手に入らないコトの方が多いんだから。

さてこの曲は、綺麗なお姉さんもたくさん登場するし分かりやすくL.Aっぽい。そう、L.Aメタルに美しい女性はつきものなんだよね。色っぽくて男好きのする女性が、なんの遠慮もなく輝き放っていられた幸せな時代だったんだ。

曲を聴いてもらえたら判ると思うんだけど、とっても聴きやすい。これもまた「メタル」の範疇に片足くらいは突っ込んでいる音なんだ(どちらかといえばハード・ロックだけどね)。メタルは何も、怒りや暴力だけを表現しているわけではないんだよね。

SLIPKNOTやIRON MAIDENの次にこんな曲を聴いて音楽的な世界観の広がりを感じてもらえたら、これ幸い。

TOP ▲