駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

Left Behind / SLIPKNOT 商業的ブルータリティの金字塔

Iowa

さて。

2000年代以降のメタル界隈を語る上でどうしても外せないのが彼ら。メジャーデビューはギリギリ1999年なんだけど、2000年代以降のヘヴィ・メタル・シーンは、正にSLIPKNOTによって切り開かれたといっていいと思う。こんなにヘヴィでノイジーな音楽がメインストリーム化するなんて、誰が想像していたろうか。かつてLED ZEPPELINやDEEP PURPLEなどの先駆者たちがそうだったように、わたしたちリスナーが想像さえできないような大改革を、彼らは1999年に起こしてしまった。

SLIPKNOT登場以前に、こうしたエクストリーム・ミュージックがチャート上位に食い込むコトなんてただの一度もなかった。とんでもないクオリティを維持していたグループは数多く存在していたけど、ここまでセールス的な意味での大成功は初めてだった。

これがまた一般的なリスナーに歩み寄ったようなヌルい内容であれば、商業的作戦の勝利、マーケティングの勝利といえたのだろうけど、そんなコトは全然なかった。

アルバムに封入されているブルータリティは本物だった。

そんな衝撃のデビュー盤の次に発表されたのが歴史的名盤となった2ndアルバム「IOWA」。この作品は本当にヤバい(←頭悪い)。身体中の血液を逆流させるには充分過ぎる程のエネルギーを内包したアルバムだと思う。そしてこのアルバムでSLIPKNOTは自分達が本物であるコトを証明した。デビュー盤はまぐれではなかったってコト。

知らない人にしてみれば、ただただやかましいだけで音楽性のカケラも感じられない騒音、に聴こえるんだろうか。ちょっと待って、もしかしたら新しい扉がほんの少しだけ開かれるかもしれないから最後まで聴いてみて。

PVを観てもらえれば判ると思うんだけど、このバンドは9人の大所帯。そして全員が禍々しいマスクを被っている。彼ら、PVだけじゃなくLIVEでも全員マスクを被ったままなんだ。統一されたツナギを着てマスクを被った男達が、自分の体と精神を削り取りながら音楽を表現している。心の奥の柔らかな部分に鉛筆を突き刺されるような感覚。

アルバムを発表する度に、スクリーミング・マッド・ジョージ特性のマスクが全員新調されるルール(?)で、それもまた新作を楽しみにする要素の一つ。そう、彼らは音楽だけにとどまらず、あらゆる手段でエンタテインメントを体現している。かつてKISSがメイクをしていたように、ロックやメタルが本来的に持っている怪しいエンタテインメント性をこんなにも発散しているバンドは、そうはいない。

メンバーの何人かは、別プロジェクト、別バンドでも活動をしていてその時はマスクを被っていないので、気になったら探して。みんなカッコいいんだ。

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