駄目人間逹 の Wall Of Death

鬱患者の駄目人間が好きな音楽のコトをダラダラ綴るブログ

La Vie en Rose / ZIGGY ロマンティシズムはお化粧とともに

SOUND TRAX

La Vie en Rose

幾度となく曲のタイトルに使われてきた言葉だと思う。薔薇色の人生、なんてロマンティックな言葉を、人はついつい使ってしまうほどに、夢見がちで心が弱い生き物なんだ。わたしはこの言葉を音楽の世界で見つけるたびに、無条件で聴きに出向いてしまう。理由は、この曲だ。この曲を超えてくれるか?というコトを確かめずにはいられない。 素晴らしい楽曲に多く出会ってきたとは思うのだけど、このタイトルを冠した曲は、今のところZIGGYが頂点。

ZIGGYは日本のバンドで、メンバーチェンジや活動休止期間はありながらも、まだ現役のアーティストだ。デビューは1984年だというから、33年も続いている計算。彼等はとかく「××の真似だ」とか「××と似ている」とかいわれてきた。こんなにいわれて、でもしっかり売れたバンドというのは珍しいんじゃないかなと思う。

HANOI ROCKSを始め、色々の有名海外バンドがその元ネタとして広く知られるコトになったのだけど、わたしは彼等が悪意をもって剽窃したとは到底思えない。

ロックを愛するという振る舞いの一部にオマージュや、リスペクトの現れとしての類似性があったとは思う。わたしは当時、「こんなにカッコいいの見つけちゃったよ、みんなどうよ?カッコ良くね?」といったある種子供じみた喜びの表出として受け止めていた。実際、日本人らしい歌詞とメロディに彩られた名曲も、多数発表している。これらは、どうしようもなく日本的なモノだ。

そんな彼等のヒット・アルバムからではではなく、敢えてこの曲を選んだ。ライブでは定番の曲だったのに、アルバムではベスト盤にしか収録されていない、初期の曲。やはり歌詞とメロディがより日本POPS的だと感じられたし、何よりいかにもZIGGYらしい名曲だと思うからだ。

Bメロからサビに向かってぐんぐんとピッチが上昇してゆく時の高揚感は筆舌に尽くしがたい良さがあると思う。ヴォーカリスト森重の真骨頂は、正にこうしたハイトーンであり、歌い上げる技と説得力だと思う。キラキラと眩しく輝く、ロック・スターの素養が最初期から備わっていたわけだ。

古いバンド、と決めつけて素通りするには、あまりに高品質なバンドなので、未聴の方もご存知の方も、一度聴いてみて欲しい。本物の品質がそこにはあるはずだから。

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